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ケミン社の歴史

創業者

R・W・ネルソンとメアリー・ネルソンは好奇心旺盛な若い夫婦でした。5人目の子どもが生まれて間もなく、R・Wは起業家精神を発揮し、農業界に革新的なソリューションをもたらすことを目指して会社を立ち上げました。R・Wは父親の羊小屋でMaytag®の洗濯機を使って原料を混ぜ、飼料の製造を開始しました。一方、メアリーは自宅に事務所を構えて運営面を担いました。

このタイミングで起業したことに驚く人も多いかもしれませんが、R・Wとメアリーは「人々に貢献したい」と共に情熱をもっていました。世界中の人々に変化をもたらし、生活の質を向上させたいという思いがふたりを突き動かしたのです。1988年ケミン社はシンガポールに販売および製造施設を備えた地域本社を設立しました。その6年後には中国の珠海に営業所を開設し、2002年に中国の珠海に製造施設を開設しました。それから数十年後、現在ネルソン夫妻は6大陸120カ国以上で数千人の従業員を雇用し、500種類以上の特殊な原料を製造する企業となり、世界中の何十億もの人々に影響を与えてきました。

Nelson Family

R.W.ネルソンは取締役会長を務めています。最高経営責任者(CEO)を退いた後も、会社のビジョンと継続的な成功の舵取りにおいて重要な役割を果たし、世界中のチームメンバーと綿密なセールス・トレーニングを指導しています。

メアリー・ネルソンは、会社副社長兼ケミン社慈善寄付委員会委員長を務めます。彼女のリーダーシップは、ケミン社の企業慈善寄付とサーバントリーダーシップの文化を導いてきました。

次世代のリーダーたち

現在はR・W・ネルソンとメアリー・ネルソンの長男であるクリス・ネルソン博士が、ケミンの社長兼CEOとして創業者たちのビジョンを引き続き推進しています。1994年にネルソン博士が就任して以来、ケミンは規模を4倍以上拡大し、新たな業界や技術、世界中の地域に侵出してきました。

2001年にはネルソン夫妻の長女であるエリザベス(リビー)・ネルソンが、副社長兼法務顧問としてケミンに加わりました。その統率力を発揮してケミンの知的財産を保護し、世界各地におけるケミンの薬事部門、監査、環境安全衛生プログラムの監督を行っています。

R・W・ネルソンとメアリー・ネルソンの息子であるデビッド・ネルソンは、2014年以来ケミン社の顧問委員を務めています。不動産開発業者であるデビッドは、インディアナ州南部とケンタッキー州北部で不動産管理会社を経営しています。

2017年、ネルソン家の第三世代がケミンでさまざまな役割を担うようになります。クリス・ネルソン博士の娘であるキンバリー・ネルソンは、繊維化学薬品事業の事業開発マネージャーとしてケミン社の一員となりました。その後、イタリアのサンマリノにあるGarmon Chemicals社の社長に就任。現在はケミン社ニュートリシュアランスの社長を務めています。

デビッド・ネルソンの息子であるルーカス・ネルソンは2017年に弁護士としてケミン社に加わりました。つい最近、クリス・ネルソン博士が所有する全米規模の垂直統合型大麻会社、Bud and Mary'sのグループ社長に昇格しました。

R・Wとメアリー・ネルソンの末娘モリーの息子であるダン・ライアンは、ケミン社フード・テクノロジーズ・アジアで製品マネージャーを務めています。

イノベーションの歴史

ケミン社の最初の製品は、顧客からの「こんな原料が欲しい」という具体的な要望に応えたものでした。それ以来、好奇心を原動力とし、科学的成果によって人と動物の健康、食品の安全性、グローバルな食品サプライチェーンの保護などのニーズに応えてきました。ケミン社の原料は栄養補助食品、ペットフード、食品技術、作物技術、繊維、養殖、動物用ワクチン、バイオソリューションなど幅広い用途で広く使用されており、生活の質を変革するための取り組みも拡大しています。

1980年代、ケミン社はより体系的に研究開発に取り組むようになりました。社長兼CEOであるクリス・ネルソン博士が率いるケミン社の研究者たちは、分子への好奇心を高めて研究を行い、生体内での作用様式を理解することに挑みました。

この新たな取り組みが、アジアの新しい市場への進出に拍車をかけます。研究者たちは、飼料のカビ阻害剤や抗菌剤の製造に使われる化学反応を活用して、人間の食品の有効期間を延ばし、鮮度を保つベネフィットを発見します。これが酸化防止剤の専門知識にもつながり、市場を超えて、グローバルなペットフード業界の重要なソリューションとなりました。

さまざまなビジネス部門の設立

1995年、ケミン社は、長年飼料用に販売していたマリーゴールドのカロテノイド分子「ルテイン」をヒトの健康用に改良しました。他の産業や製品にとって新しく画期的であったこのイノベーションを機に、ケミン社の最初のビジネス部門であるヒューマン ニュートリション&ヘルスが設立されました。

ケミン社は、ペットフードとレンダリング技術、食品技術、作物技術へのさらなる展開のため、部門特化型モデルを採用しました。

2017年、ケミン社は3,000万米ドル以上を投じて、米国アイオワ州デモインに新しい世界本社を建設しました。1961年に最初の製品を製造した羊毛納屋の近くの場所です。2021年には450万米ドルをかけた本社敷地の拡張に着工し、本社オフィスの電力供給用にソーラーパネルを増設しました。

デモインの地域社会に根ざしたグローバル企業であるケミン社は、デモインを拠点とする従業員を600人以上雇用しています。家族経営の企業として、私たちは科学と教育、手頃な住宅の提供、食品の安全性、持続可能性、活気のある地域社会の育成を支援する団体に積極的に関与しています。

 

 

グローバル展開のハイライト

  • 1970年 - ベルギーのヘーレンタルスに最初の地域本社を開設。この販売および製造施設を通じて、欧州全域の顧客との効率的な連携を図る。 

  • 1988年 - シンガポールに販売および製造施設を備えた2番目の地域本社を開設。

  • 1994年 – 中国の珠海に営業拠点を開設。 

  • 1998年 – インドのチェンナイに販売および製造施設を開設。

  • 2000年 - チェンナイの製造施設をガミディプンディ(インド)に移転。

  • 2002年 - 中国の珠海に製造拠点を開設。

  • 2004年 – ブラジルのインダイアツーバで販売および製造施設を取得。南アフリカのヨハネスブルグに販売および製造施設を開設。

  • 2009年 – イタリアのヴェロネッラに2番目の欧州製造拠点を開設。

  • 2010年 – イタリアのカヴリアーゴのカプセル技術会社および施設を取得。

  • 2014年 – 南アフリカのヨハネスブルグに新たな地域本社を開設。

  • 2017年 – ロシアのリペツクに最先端の販売および製造施設を開設し、米国ミシガン州プリマスのβ-グルカン製造施設を取得。

  • 2018年 – サンマリノ共和国のGarmon Chemicals社を取得し、養殖業界を対象とするケミン社の新たなビジネス部門、ケミン社アクアサイエンス™を設置。

  • 2019年 – 2042年とその先に向けて当社を導く新しい会社ロゴとグローバルビジョンを発表。

  • 2021年 – 450万米ドルをかけた本社敷地の拡張に着工。エジプトのカイロを拠点とする動物用ワクチン製造会社、MEVACの主要株主となり、グローバルな動物用ワクチン市場にポートフォリオを拡大。2050年までに温室効果ガス排出量ネットゼロを実現するというグローバルコミットメントを表明。

  • 2023年 – ミズーリ州ヴェローナに食品業界向けクリーンラベルの機能性タンパク質に特化したProteus®ラインの製造施設を開設。 

  • 2024年 – 新しいグローバル・キャッチフレーズ「好奇心を原動力に(Compelled by Curiosity)」を発表。南米最大のペットフード製造施設を開設。

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